出産後・授乳中のバストケア【ずっと美乳でいるためにやっておくべきこと】

出産後しばらく経過すると、「バストが垂れてきた」「バストが萎んできた」と気になる方も多いです。

女性であれば、子供を生んだ後もいつまでもキレイなバストを維持したいと考えますよね。

そのためには出産後、授乳中のバストケアが不可欠なんです。

目次

出産後や授乳中にバストケアを行うべき理由

なぜ出産後や授乳中にバストケアを行うべきなのか、その理由について見ていきましょう。

授乳を終えて乳腺機能が低下するとバストがしぼむ

バストの型崩れを防ぐに当たり、出産後や授乳中のバストケアは欠かせません。

授乳を終えると乳腺機能が低下し、バストが萎みやすくなるからです。

妊娠〜出産後の体の変化
  1. 妊娠と同時に産まれた赤ちゃんを育てるために乳腺が発達する
  2. 乳腺の発達によってバストのサイズアップやハリのあるバストに変化する
  3. 出産した後の授乳中は赤ちゃんを成長させるために母乳が多くつくられる
  4. 産後6ヵ月が経過して離乳時期が近づくと母乳の生成が抑制される
  5. 乳腺機能が低下して大きなバストが急激に衰える
  6. ハリが失われて萎んだような見た目になっていく

元々のバストのサイズが大きな方は、胸が垂れたような状態になることも多いです。

その上、赤ちゃんを抱きかかえた状態で授乳することで、バストが下向きに引っ張られて余計に垂れやすくなります。

だからこそ、産後もずっと美乳でいたいならバストケアが必須なんです。

クーパー靭帯が伸びたり切れたりする

出産後や授乳を終えた後にバストがしぼんだり垂れたりするのは、クーパー靭帯が深く関わっています。

クーパー靭帯はコラーゲンで構成された結合組織で、バストを支える筋肉の代わりのような存在です。

クーパー靭帯はバストの形を整えるためには必要な組織ですが、出産後には以下のような理由でクーパー靭帯が伸びたり切れたりしてしまいます。

出産でクーパー靭帯が伸びる理由
  1. 妊娠によってバストが平均して2カップサイズ大きくなる
  2. クーパー靭帯が傷んで伸びたり切れたりする
  3. 一度切れるとバストを支える役割が失われてしまう
  4. 次第にバストが垂れて萎んだような状態になる

卒乳後にバストサイズがダウンしても、それに合わせてクーパー靭帯が縮んで元に戻ることはありません。

つまり、内部のクーパー靭帯は伸び切ったままになりますので、乳房が小さくなるにつれて垂れ乳の原因になったりします。

女性ホルモンの分泌の影響でバストが萎む

妊娠中にバストが大きくなるのは、女性ホルモンの一種であるプロラクチンの影響です。

妊娠中から出産後にかけてプロラクチンは増加し、母乳の分泌を促すための手助けをしてくれます。

プロラクチンは、あくまでも母乳を作るために乳腺に働きかける役割を担っているホルモンなので、授乳が終わって卒乳した後は分泌が抑えられていくのが特徴です。

つまり、最終的には女性ホルモンのプロラクチンが減少するにつれて発達した乳腺が元の大きさに戻っていくため、バストサイズもそれに合わせて小さくなっていきます。

プロラクチンの分泌量低下によるバストのしぼみは避けられないため、出産後や授乳中のバストケアは欠かせません。

常日頃から念入りなバストケアをしていれば、かつての美しい形のバストを取り戻すことができます。

産後のバストケアはいつから始めればいいの?

出産後はに少しずつ身体が元の状態に戻っていきます。

出産してからの期間身体の変化
産後1ヶ月体重が減少して体型も元に戻り始める
産後3ヶ月身体が自然に元の状態に戻っていく
産後6ヶ月~1年体重や体型の戻り具合に個人差が出る

女性の体質によって変わりますが、「回復期」⇒「移行期」と身体が変化する重要な時期です。

出産してすぐの授乳中はまだ身体のダメージが残っている状態ですので、急いでバストケアを行えばいいわけではありません。

「産後のバストケアはいつから始めればいいの?」

と疑問を抱えている方も多いのですが、赤ちゃんを出産して1ヵ月が経過した辺りが目安です。

産後は妊娠から出産までの時期よりも急激に身体が変化する時期ですので、無理なバストケアはやめましょう。

「卒乳後にバストが垂れるのが嫌だから…」

という理由で無理なバストケアを行っていると、身体の回復が遅れたり母乳が出にくくなったりとトラブルのリスクが高まります。

そのため、産後1ヵ月までは体調の回復に専念し、体力が戻ってからバストケアに取り組むようにしましょう。

出産後や授乳中に行うべきバストケアの方法

すっと美乳でいるためには、出産後や授乳中にもバストケアに取り組むことが不可欠です。

もちろん、妊娠中も忘れずにバストケアを行っていれば、クーパー靭帯を保護したりバストの型崩れを防いだりといった効果が期待できます。

ということで、出産後・授乳中に行いたいバストケアのやり方・方法についてまとめてみました。

ちょっとしたケアを日々の生活の中で行うだけでも、卒乳後のバストの形状も変わってきますので、是非チャレンジしてみましょう。

寝る時はナイトブラを着用する

産後の授乳中は、日中のブラジャーと睡眠時のナイトブラを使い分けるべきです。

産後すぐの状態でも、ナイトブラは問題なく使用できます。

妊娠中と比べてバストがしぼむのは自然な現象ですので仕方がありませんが、ナイトブラを着用して横流れを防いでいれば、垂れ乳や離れ乳を予防できるのです。

睡眠中は寝返りでバストが上下左右に動きますので、ノーブラの状態は良くありません。

ノーブラで寝るとバストを支えているクーパー靭帯がダメージを受けやすくなるため、出産後や授乳中のバストケアにナイトブラは必須です。

ナイトブラ選びのポイント
  • 柔らかくなるバストをしっかり支えるためにパッドが厚めのものを選ぶ
  • 脇や背中にバストの脂肪が流れないような設計の製品を選ぶ
  • バストのサポート力やホールド力が高く、それでいて締め付けすぎないものを選ぶ

「産後すぐにナイトブラで圧迫するのはちょっと…」

と心配な場合は、かかりつけの医師にナイトブラの装着について相談してみましょう。

産後1ヵ月過ぎを目安に母乳マッサージを始める

産後1ヵ月が過ぎて体調が回復してきたら、母乳マッサージを始めてみましょう。

おっぱいマッサージとも呼ばれる母乳マッサージには、次の3つの効果があります。

母乳マッサージの効果
  • 血液とリンパの流れを促して女性ホルモンのバランスを整えられる
  • 血流が改善することによって授乳中の母乳の出が良くなる
  • 乳首や乳輪のマッサージで伸びを促すと、赤ちゃんが母乳を飲みやすくなる

母乳マッサージは卒乳後のバストの垂れを防ぐだけではなく、母乳の分泌を助けるバストケアとしても欠かせません。

乳房だけではなく乳首や乳輪も程よくマッサージすれば、バストの環境が整って遥かに育乳しやすくなります。

具体的にどのようなやり方で母乳マッサージに取り組めば良いのか見ていきましょう。

バスト全体のマッサージ
  1. 指を上にあげた状態で両手を内側に向けてバストの脇の部分に当てる
  2. ブラジャーのワイヤーがある部分に親指をくっつける
  3. 両方のおっぱいを中心に引き寄せたり離したりを繰り返す
乳首と乳輪のマッサージ
  1. 親指から中指までの3本の指で乳輪部分をつまむように圧迫する
  2. 「縦」「横」「斜め」と色々な角度から圧迫する
  3. 刺激に慣れてきたら少しずつ力を強くしていく

ただし、マッサージ中に痛みを感じるようであれば、すぐにマッサージを中止して医師や看護師に相談してみてください。

クリームやジェルなどのバストケアアイテムを使う

母乳マッサージを行う時は、クリームやジェルなどのバストケアアイテムを使うのも選択肢の一つです。

クリームやジェルを塗布すると滑りが良くなりますので、何も塗布しない時よりもスムーズにマッサージができます。

ですが、出産後や授乳中は普段よりもデリケートな肌質になりますし、赤ちゃんの口の中に入ってしまう恐れもあるので、バストケアアイテムは慎重に選びましょう。

授乳中のクリーム・ジェル選び
  • 万が一口の中に入ったとしても安全な成分で作られている
  • オーガニック成分やパラベンフリー、無添加で肌に優しい
  • 香りやニオイがキツすぎない(無香料がベスト)
  • ヒアルロン酸やコラーゲンなど保湿成分がたっぷりと入っている

産後のママの身体は想像以上に敏感で、肌に合わないクリームやジェルを使うと不快に感じることも…

出産後・授乳中のバストケアは基本的に毎日行う形になりますので、安全性や使いやすさで比較してアイテムを選ぶのがポイントです。

筋トレやエクササイズにチャレンジする

筋トレやエクササイズは、出産後や授乳中に行いたいバストケアの方法の一つです。

産後3ヵ月くらいが経過すると体調が回復してきますので、身体に負担が加わらないやり方であれば筋トレやエクササイズができます。

バストの土台になる筋肉である大胸筋を鍛えると、バスト全体が支えられて美乳を維持したりバストアップを促したりできるのです。

授乳中のエクササイズ
  • 手の合掌ポーズ
    胸の前で両手を合わせ、押し合うように力を入れるエクササイズを10秒×3セット行う
  • 腕立て伏せ
    バストの大胸筋を意識するために、両手を肩幅よりも開いてゆっくりとした動きで腕立て伏せを行う
  • 胸を張るエクササイズ
    両手を耳の後ろにつけて息を吸いながら肘を開き、そのまま胸を張って3秒間程度キープする

無理をせずに、できる範囲で始めてみましょう。

腕立て伏せは膝を床につけたまま行えば、筋力の弱い人でも続けられるはずです。

日々の生活習慣を見直す

出産後や授乳中のバストケアでは、日々の生活習慣の見直しも大切です。

バストへの直接的なケアだけではなく、身体の内側からの対策も同時に行わないといけません。

バストのための生活習慣
  • 健康的でバランスの良い食生活を心がける
  • 良質な睡眠を取って女性ホルモンや自律神経のバランスを整える
  • ウォーキングやジョギングなど適度な運動をして身体を動かす

食生活で言えば、バストのために良いとされる栄養をしっかり取り入れられるとより良いです。

バストケアに良い栄養
  • 大豆に含まれているイソフラボン
  • エストロゲンの分泌を促すボロン
  • 肉類に含まれているタンパク質

授乳中は赤ちゃんに合わせたライフスタイルを送る形になりますので、睡眠時間の確保が難しいこともあるでしょう。

それでも、睡眠環境を整えたり赤ちゃんのお昼寝に合わせて自分も眠ったりすれば、身体全体が整ってバストにも良い影響が出てきます。

出産後や授乳中に一番おすすめのバストケア方法はナイトブラの着用!

出産後や授乳中に取り組むことができるバストケアの方法はたくさんあります。

中でも、出産後や授乳中に一番おすすめのバストケア方法はナイトブラの着用です。

産後にナイトブラを着用すべき理由
  • 寝ている時のバストのホールド力が高く、横流れや下垂れを防ぐことができる
  • 就寝時に着用するだけでOKなので、バストケアの中でもやり方が簡単
  • 付け心地にこだわった製品が多く、産後の大事な時期に睡眠が阻害される心配がない

日中に使用する一般的なブラジャーは、寝る時用には作られていません。

ワイヤーが肌に当たって痛みが出ることもありますので、睡眠時に適した作りになっているナイトブラで出産後や授乳中のバストケアをおこなってみてください。

出産後のバストケア|まとめ

出産後はどうしてもバストが垂れてしまったり萎んでしまったりするものです。

産後のバストケア
  • ナイトブラを着用する
  • 母乳マッサージを行う
  • 筋トレやエクササイズに取り組む

このような方法で、バストの垂れやしぼみを未然に予防できます。

卒乳・断乳までは睡眠不足になりがちでとっても大変な時期ですが、今の自分にできることから取り組んで、美乳を維持していきましょう!

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